健康コラム

トリガーポイントとはコリや圧痛点ではなかった!

テレビで取り上げられるようになったトリガーポイント治療の大きな誤解

トリガーポイントのことを「筋肉のこり」だと思っている方が案外と多いようです。

ご自分で本などを読んでも「トリガーポイントがうまく探せないんです。」といって来院される患者さんがたまにおられます。

先日も何冊かの一般書や雑誌の記事を見て、自分の症状はトリガーポイントが原因だと感じてボールを使ってマッサージをしていた方が来られました。

なかなか改善しないので、一度きちんと身体を治療してもらいたいとのことでした。

普通にマッサージしてもトリガーポイント治療にはならない

マッサージや徒手療法でトリガーポイントに正しく治療ができるためには、深いところに刺激が届くような技術がないと効果は出せないものです。

なぜなら、慢性のなかなか良くならない痛みやこりは、筋肉の深い場所に問題が解消されていないからです。

トリガーポイントは筋肉の凝ったところだとか、押さえて痛い場所ではありません。

それらは、硬結(こうけつ)といったり圧痛点といわれるもので、トリガーポイントではないのです。

トリガーポイントって一体どこにあるんですか?

トリガーポイントができやすいところは、筋肉のお肉そのものよりも、筋肉と別の組織のつなぎ目あたりが多いのです。

そういった場所は、からだの構造的にさまざまな負荷がかかりやすい場所です。

金属と木のつなぎ目とか、金属どうしでもビス止めしているところが一番もろいのと同じ理由です。

しかも、筋と腱の境い目や筋と骨のくっつくところなどには、感覚受容器と呼ばれる、いわばセンサーの役割をする細胞組織がたくさんあるんです。

ストレスがかかりやすく、それを感受するセンサーがたくさんあり、そのセンサーが過敏になった場所がトリガーポイントになるといえます。

トリガーポイントに当った感覚は、重だるいような感覚や訴える症状に近い感覚、もしくは症状そのものが感じられるものです。

もう一度言いますが、こりこりしている場所を刺激しても、上に書いたような感覚がなければ、トリガーポイントではないので効果もありません。

どうやってトリガーポイントを見つけるといいのか

筋肉が硬く縮んでいる場所は、トリガーポイントが潜んでいる大きな目安にはなります。

でも、さっきも言いましたが、こりや硬結ではありません。

専門書を開くと、トリガーポイント関連痛のパターン図がよく載っています。

この図のほとんどは、初期のトリガーポイント研究に貢献されたトラベル博士らの書物からの引用です。

間違ってはいませんが、このパターン図をすべての人に当てはめようとしても、トリガーポイントは見つけられません。

動作を分析することがヒントになります

たとえば腰が痛いとしたら、どんな動きで痛みが強くなるかを分析します。

前に曲げた時か、後ろに反った時か、またはひねった時か、さらには複雑にミックスした動きの時か。

動きの分析ができれば、おおむねトリガーポイントのありそうな筋が推測できます。

そこから先は、指先の感覚と経験値で、さらに精確な場所を探っていきます。

トリガーポイントを見つけるといっても、簡単そうで実は知識とコツや必要なんです。

先の、本で勉強された患者さんも、実際のトリガーポイントは全然違うことに驚かれていました。

トリガーポイント治療に興味をもたれたなら、一度は専門家の見立てを受けることも近道になるかも知れません。

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京都のトリガーポイント鍼・鍼灸整体 いなだ治療院 院長の稲田でした。

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